おもてなし

もてなされることを嫌がる人は少ないだろう。私ももてなされると気持ち良いし、来客者にはもてなすことを意識している。まあ、我が家に来客者はないのだけども。

カラオケのおもてなしレベルが上がっている。先月、半年ぶりくらいにカラオケに行ったのだが、選んだ機種はJOY SOUND。たぶん最新機種だったのだろう、リモコンは軽量薄型のタブレット端末に変わっており、選曲しやすいようにチューニングされている。端末のスペックが低いせいもあってかモタモタと使いにくい端末なのだが、ボタンは大きく配置されていて、操作に迷うことはまずなかった。選曲すると歌詞をタブレットに表示することもできて、まあ夫婦で行っても使うことはなかったのだが、大人数だと使う機会があるのだろう。

スマートフォンアプリもあって、自分のスマートフォンに入っている曲をそのまま転送できるため、わざわざタブレットリモコンでアーティスト名を入力して曲を探したりする必要がない。家に帰ってからこのアプリの存在に気がついたので、次回からはたぶんリモコンを使うことはほとんどなくなることだろう。

特に感動したのが、自分の声域を判断して最適なキーの高さを教えてくれる機能だ。例えば、マニックスとか私にとっては非常にキーが高いのだけれど、言われるとおりキーの高さを調節したら、確かに歌いやすくなった。なにこれちょー楽しー!

「あったらいいな」をコツコツと実現しているカラオケ。老若男女が楽しめる秀逸なエンターテイメントのひとつとして、これからも君臨し続けるのだろう。また半年後くらいに行こう。

花は芳しく

まずい。何がまずいってトイレがまずい。何がまずいってニオイがまずい。強烈すぎるのだ、桜の香りが。

大体どのご家庭にもあるであろう消臭芳香剤。私が人工的な臭いが苦手なこともあって、自宅では無臭の消臭剤しか使っていないのだけれど、会社では消臭芳香剤を使っている。使っていると言うより、会社に入った時点ですでにそれは存在していた。換気扇もないようなトイレだから、消臭剤があるのはまあ必然だろう。無かったら無かったで、別のニオイに悩まされることになるわけだから。

冒頭に戻るが、消臭芳香剤のニオイがどうにもきつい。桜の香りらしいのだけれど、桜ってこんな香りだったかしら。ニオイが鉄パイプ持って殴りかかってくるかのよう。桜って鉄パイプ持っていたかしら。トイレに入る前から、いや、もう思い出すだけでごめんなさい。これを書いているだけで、あのニオイが脳にこびりついているせいで、思い出すだけで体力がじわじわと減っている。ああ、降参です。参りました。だからその鉄パイプを下げてください。

なにが消臭で、なにが芳香だって? へえ、で、どれが芳しい香りだって?

流したい。蓋を開けて、桜を便器へ流したい。この出会いに感謝はなく、ただ別れだけを待つばかり。新しい彼を私は待ってるの。ああ、でも、そうすると新しい消臭剤を買いに行かなければならなくなるのだ。あと3ヶ月。あと3ヶ月待てばこの桜は枯れる。その前に私が枯れるか。戦いを。静かな戦いを繰り広げよう。会社で。