デジタルスタンプラリーで朝来市を巡る

兵庫県朝来市あさごし内で「日本遺産5周年記念 ASAGOiNG ぐるっと周遊 朝ゴー!スタンプラリー」という、ピカソの名前かと思うほど長い名前のデジタルスタンプラリーをやっていたので参加してきました。なお、当記事は2022年11月の内容のため、すでにスタンプラリーは終了しています。現在(2023年8月)は新しいスタンプラリーが行われています。(記事最下部に詳細を記載しています。)

スタンプポイントは次のとおり。

  1. 道の駅 但馬のまほろば
  2. 天空の駅 山城の郷
  3. 竹田城跡
  4. 立雲峡
  5. 道の駅 あさご
  6. あさご芸術の森美術館
  7. 神子畑選鉱場跡交流館「神選」
  8. 道の駅 フレッシュあさご
  9. 史跡・生野銀山
  10. 兵庫の秘湯 黒川温泉 美人の湯

距離的にそれほど離れているわけではありませんが、1日で10ヶ所回るのは結構骨が折れますし、実際駐車場に行っただけの箇所が2ヶ所(立雲峡と生野銀山)あります。立雲峡は上まで行ったことないですし、生野銀山は小さい頃に行ったきりなので、ぜひ今年リベンジしたいですね。はい、今年もスタンプラリーを巡る気です。

ルート的に色々と頭を悩ませましたが、まず神子畑選鉱場跡みこばたせんこうじょうあとへ行き、北上して竹田城跡方面、南下して黒川温泉方面に行くことにしました。

 

神子畑選鉱場跡
一円電車の車両
シックナー(鉱石のろ過装置)
神子畑選鉱場跡 | 一円電車 | シックナー

山を挟んでとなり町の養父市やぶし大屋町にある、明延あけのべ鉱山で採れた石の選鉱施設として、1987年まで運営されていました。24時間運営されていたため、夜に光る姿はさながら不夜城のようであったそうです。

明延と神子畑をつなぐ鉱山鉄道が名神電車です。元々は鉱石を運ぶためのものですが、鉱山関係者やその家族も乗れるようになりました。1円で乗れたため「一円電車」と呼ばれたそう。神子畑では車両と軌道の保存・展示がされていますが、明延鉱山に行けば実際に乗車できます。中学生以下は1円ですが、高校生以上は300円です。

シックナーは選鉱の最終段階でろ過を行う装置です。神子畑選鉱場といえばこれ、というほど特徴的な建築物です。

ムーセ旧居 外観
神子畑選鉱場のジオラマ
ムーセ旧居 | 神子畑選鉱場ジオラマ

生野銀山開発に携わった外国人技師のために建てられた宿舎です。フランス人技師であるムーセが日本を離れたあと、宿舎は神子畑に移され、神子畑選鉱場の事務所として利用されました。現在は博物館・写真館として利用されています。ジオラマはムーセ旧居内に展示されています。

 

あさご芸術の森美術館 外観

あさご芸術の森美術館

神子畑選鉱場をあとにし、北上して道の駅 あさごでチェックイン、そのままあさご芸術の森美術館に向かいます。朝来市出身の彫刻家、淀井敏夫よどいとしおの作品が常設展示されています。特別展示も行われており、ちょうど行ったときには美術展の入選作品が展示されていました。たしか大賞だったと思いますが、目の当たりにして「こりゃ群を抜いてすごいね……」と思わずため息が漏れました。

 

MY FAMILY全景/7体の人がた
MY FAMILYの1体を接写
中岡 慎太郎 | MY FAMILY (1999)
「最後の午餐」に集合した一同
作品の器に枯れ葉が山盛り
藤原 吉志子 | 「最後の午餐」に集合した一同 (1999)

淀井氏以外の作品も屋外展示されています。「MY FAMILY」は夜中に見たら夢にまで出てきそうだし、「『最後の午餐』に集合した一同」は器に枯葉が山盛り入れてあって笑いました。「最後の〜」のほうは空席があるので、自分が座って混ざれるのもユニークですね。

 

さらに北上して、道の駅 但馬のまほろばでチェックインします。こちらの道の駅は、北近畿豊岡自動車道のパーキングエリアとして利用されていますが、道の駅のため下道からでもアクセスできます。朝来市埋蔵文化財センター「古代あさご館」が併設されており、無料で入館できるので、ぜひ行って銅鐸を鳴らしましょう。

 

その後は西へ向かい、竹田城跡に向かいます。

虎臥城大橋(とらふすじょうおおはし)

播但連絡道路 和田山高架橋 虎臥城大橋

思わず立ち止まって見てしまうコンクリートアーチ橋です。おそらく竹田城跡からの景観を意識して、この意匠になったのではと思います。ちなみに、「虎臥城とらふすじょう」は竹田城の異名です。

 

但馬牛丼

但馬牛丼(1,350円)

が、その前にチェックインポイントである山城の郷で昼食を摂ります。こちらは、竹田城跡へ行くまでの休憩所・駐車場として利用されている施設です。但馬牛を使った牛丼とのことですが、その肉が少なく、甚だ遺憾に思いました。味はよく、青ねぎが入ってる点もよかったのですが、満足感が足りませんでした。少々期待しすぎたのかもしれません。素直に親子丼か定食にすればよかったですね。

 

武田城址の石碑

竹田城址石碑

気を取り直して竹田城跡まで歩きます。道中の半分程度までバスやタクシーで行くこともできますが、先ほどカロリーを摂取したのでカロリーを消費することにしました。ペースにもよりますが、30分〜50分程度は歩くことを覚悟しましょう。なお、竹田城跡までの路面は舗装されています。

 

竹田城跡から下界を見る

竹田城跡から下界を見る

整備された山城は景観が抜群によく、晴れやかな気分になりますね。秋に来たのもよかった。一眼レフカメラが欲しいなーと久しぶりに思いました。iPhoneも良い絵を出しますけどね。

竹田城跡から見る虎臥城大橋(とらふすじょうおおはし)

竹田城跡から望む虎臥城大橋

下から見ていいものは、上から見てもいいんですよ。

 

30分歩いて来た道を、30分かけて山城の郷まで戻ります。カブを走らせて立雲峡の駐車場でチェックイン。時間の都合で立雲峡はスルーします。竹田城跡が綺麗に見えるそうなので、次回行くときが楽しみです。

続いて、道の駅 フレッシュあさごでチェックインします。播但連絡道路のサービスエリアとして利用されており、こちらも但馬のまほろばと同様に下道からアクセスできます。ただ、案内看板などはなく侵入口が非常にわかりづらいため、あらかじめ地図やストリートビュー等で確認してください。地下歩道の屋根がある交差点を西へ曲がり、跨道橋をくぐって交差点を右折し、すぐに斜め左方向です。

続いて、生野銀山の駐車場にてチェックイン。こちらも時間の都合でスルーして、黒川温泉に向かいます。秋の銀山湖沿いを走る道は美しく、また、テクニカルでとても楽しかったです。しかし、季節は秋。落陽は早く、知らない夜道をスーパーカブの光量で走るのは絶望を覚えるばかりなので、ゆっくりと景観を楽しむ余裕はありませんでした。あと、温泉入りたいし。

最後のスタンプスポット、黒川温泉にチェックインしました。焦りからかすっかり写真を撮り忘れています。夕方だったこともあるのでしょう、それほど利用者はおらず、しっぽりと入れました。ツーリングの方もちらほらいらっしゃいました。JAFの会員証を見せるとタオルを1枚借りられます。いい湯です。

暗くなる前に銀山湖のくねくね道をなんとか抜け、帰路へ。普段は移動距離が長め(200km超)のツーリングしかしていないのですが、近場をぐるぐる巡るツーリングもいいですね。朝来市、楽しいですよ。

 

現在、朝来市で新しいデジタルスタンプラリー「朝来市 ぶらり観光 ドライブスタンプラリー」が開催されています(スマートフォンのみアクセス可)。スタンプスポットが10ヶ所から15ヶ所に増えていてやりごたえ十分。10ヶ所巡るのにも時間的に足りてないので、15ヶ所全部巡る場合は最低でも1泊は必要となるでしょう。安全で楽しいドライブ・ツーリングライフをお送りください。