CarryMeに乗る

CarryMeとは自転車である。10kg未満と軽量で、非常に省スペースになる折りたたみ自転車だ。知ったのはつい最近のことで、必要に駆られて購入した。

面白いのがその折りたたみ方で、一般的な折りたたみ自転車ではトップチューブを折りたたむのだが、CarryMeはヘッドチューブシートチューブに折りたたみ機構がついていて、トップチューブに向けてそれらを折りたたむ。トップチューブの最後部にはキャスターがついており、折りたたんだあとにゴロゴロと引っ張れるようになっている。持ち運ぶための自転車だ。次のリンクを見てもらうのが一番わかりやすい。

CarryME | Pacific Cycles Japan

タイヤ径は8インチと非常に小さく、それが自転車の減量に繋がっているのだけれど、コントロールが難しくなって、段差に弱いという欠点がある。さらに、歩道のタイルや石畳などの細かな溝が大きな振動となって体にダイレクトに伝わるため、体に負担がかかる。そういう道は避けたほうが良い。これはソリッドタイヤ(ノーパンクタイヤ)に起因するものかもしれない。また、トップチューブにあるキャスターが段差で揺れるため、カチャカチャとそこそこうるさい。これは熊よけの鈴みたいなものだと思えばいいと思う。

欠点をずらずらと書いてみたが、それでもこの自転車に乗る大きな理由は、歩くことをサボることにある。シティサイクル程度の速度しか出ないが、歩くよりかは断然速い。自動車に乗せたり電車に乗せたり、いつでもどこでも気軽にシティサイクルを持ち運べるのだ。歩かないための自転車、それがCarryMe。脚の代わりに君を連れて行く。