おいしいもののまわり 読了

 

おいしいもののまわり

おいしいもののまわり

 

 

レシピ本ではない。著者の土井善晴氏の食に対する心構えや考えをわかりやすく伝えている。

良く見るという言葉は、氏が良く口にしている。鍋の中を良く見て、「美味しそう」と思うところで火を止める。人それぞれ「美味しそう」の基準がある。美味しそうに仕上がれば、料理は美味しくなる。

医食同源」という言葉があるが、食は身体を内から作り上げる。食を大切にすることは、人を大切にすること。誰のために食事を作るのか。自分か、家族か。食材を大切に扱い、丁寧に調理することで、自分や家族の身体を思いやる。

難しいことはこの本には書いていない。わかっていても忘れてしまうことを、ハッと気づかせてくれる。