2019年 読んだ本

今年読んだ本を簡単にご紹介しつつ、自分用に振り返ります。今年はいっぱい読んだような気がしていたのですが、振り返ってみてみれば同じ本を読み返すことが多かったのかもしれません。 

 

怖い絵  死と乙女篇 (角川文庫)

怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)

 

中野京子さんによる怖い絵シリーズ「死と乙女編」。表紙でもうすでに怖いですね。怖く見える絵、怖そうに見えないけれど背景を知れば怖く見える絵などを紹介しています。その絵が描かれた時代背景などが丁寧に解説されており、西洋絵画の楽しみ方がわかります。このシリーズのおかげで西洋絵画が好きになりました。

 

ヘンタイ美術館

ヘンタイ美術館

 

怖い絵シリーズは絵画の解説書ですが、こちらは画家の解説書です。タイトル通り画家のヘンタイ性にフィーチャーしています。推測なども入っているので丸々鵜呑みにはできませんが(怖い絵シリーズも同様)、画家の人となりを知れば、絵の見え方も変わってきます。

 

5分でわかれ!印象派

5分でわかれ!印象派

  • 作者:須谷 明
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 単行本
 

印象派の画家を描いた4コマ漫画がTwitterで好評を博し、書籍化されたものです。書き下ろしもあります。モネやルノワールといった印象派の人物像をコミカルに描いています。印象派の絵画を楽しむとっかかりに持ってこいです。国も時代も違えば常識も違うとはいえ、現代から見ると「みんな楽しそうね……」と思ってしまいます。

 

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書)

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書)

  • 作者:中野 京子
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2011/06/08
  • メディア: 新書
 

怖い絵シリーズの著者、中野京子さんによる印象派絵画の見方の解説書です。その時代背景も説明されているので、より面白く鑑賞できることでしょう。美術館が生まれる以前の絵画とは違い、深く考えず、見たままを純粋に楽しむための西洋絵画は印象派から生まれたように思っています。

 

ピカソは本当に偉いのか? (新潮新書)

ピカソは本当に偉いのか? (新潮新書)

  • 作者:西岡 文彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: 単行本
 

キュビズムがわからなくて読んだ一冊。ピカソのことを書いたの本なので、この一冊でキュビズムが理解できるわけではありません。ですが、あの時代、キュビズムとは一体なんだったのか、そのことを知る足がかりになりました。ピカソ、偉いんだけどクセがすごい。

 

トモちゃんは女の子!(1) (星海社COMICS)

トモちゃんは女の子!(1) (星海社COMICS)

 

女の子として認めてくれない幼馴染みを振り向かせるラブコメです。「ラブコメって面白いんじゃん……」って気がつかせてくれた漫画です。ちなみに、存在を知ったのは最終回直前でした……。主役のトモちゃん、ジュンだけでなく、同級生の成長譚でもあります。特にキャロルの成長が化け物級です。

 

とにかくめがねを忘れがちな三重さん、そんな彼女を好きになった小村くんを描くラブコメ。とにかく三重さんは可愛く、小村くんは気持ち悪いぞ! 同じクラスの東くんはただただ聖人です。

 

明治・大正・昭和時代の書物を読み漁り、考察・分析することでその料理が生まれた過程を読み取っています。吉野家の歴史は嘘か真か、その考察からはじまります。牛丼とはどう生まれ、どのような人々が食べ、どのように愛されたのでしょうか。これを読めばわかります。江戸時代の丼は、現代の茶碗ほどの大きさだったことに驚かされました。

 

人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本 (扶桑社新書)

人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本 (扶桑社新書)

  • 作者:稲田 俊輔
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/11/02
  • メディア: 新書
 

サイゼリヤの活用方法を書いたブログが話題になった、飲食店や料理のプロデュースなどを行なっているイナダシュンスケさんの新著。この本を読むととにかくサイゼリヤに行きたくなるし、マクドナルドに行きたくなるし、松屋に行きたくなります。全国にお店を展開している時点で大変凄いことなのですが、「チェーン店だから」と軽視されがちなのが可哀想です。

 

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

 

存在はアニメをやっているときから知っていたのですが、今ごろになって興味を持ったので読み始めました。中世ヨーロッパをイメージした舞台で、行商人ロレンスと狼の化身で「賢狼」を自称するホロが、ホロの故郷である北の街へ向かうストーリーを描いています。が、話の中核となっているのは「商売」です。とりあえず1巻を購入して、現在まで二十数巻発売されていて、面白すぎてお金を注ぎ込んでいそうなので、月に1冊だけ買う縛りを設けました……。追いつくまでに2年かかる……。

10周年記念ホームページでSpring Log編を先に読んでいたのですが、それと比べてホロが別人(別狼?)のように賢狼してて驚きました。Spring Log編、ロレンスのこと好きすぎて駄犬になっちゃってる……。